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  • 赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE

    講談社文庫

    女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN

    荘厳な世界観。息を呑む「生命」の真理。

    高い塀に囲まれ
    百年もの間、閉ざされてきた街。
    白い宮殿に住む完璧な美しさの女王。
    死というものがないその街で
    若い王子が殺された──。
    まさに圧巻。百年シリーズ第一作

    「復讐、仇討ち、仕返し」ゆっくりと彼女は言った。
    「すべては、夢の中で思い描かれた幻です。」
    「そうかもしれない」僕は頷く。
    「だけど、それに縋って生きているのでは? 誰だって、幻に縋って生きているんです」
    「生きていますか?」
    女王はにっこりと首を傾げる。
    「あなたは、生きているの?」
    (本文 P.523)

    旅の途中で道に迷ったサエバ・ミチルとウォーカロンのロイディは、高い城壁に囲まれた街に辿りつく。
    高貴な美しさを持つ女王、デボウ・スホの統治の下、百年の間、完全に閉ざされていたその街で殺人が起きる。時は2113年、謎と秘密に満ちた壮大な密室を舞台に生と死の本質に迫る、伝説の百年シリーズ第一作。
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  • 迷宮百年の睡魔 LABYRINTH IN ARM OF MORPHEUS

    講談社文庫

    迷宮百年の睡魔 LABYRINTH IN ARM OF MORPHEUS

    座標。自己。生死。すべては、不確定だ。

    天を突くような建造物にただ一本の橋。
    一夜にして海に囲まれたという
    伝説の島に聳える女王の宮殿で、首を切られた僧侶の死体が発見された。
    究極の孤島。百年シリーズ第二作。

    人間であることと、人間でないことに、
    どんな違いがあるというのか。
    それは、価値なのか?
    人間であることが、そんなに大切なことなのか?
    何故だ?
    死んでいる人間は、もう人間ではないのか?
    眠っている人間は、どうだろう?
    (本文P.513)

    百年の間、外部に様子が伝えられたことのない宮殿より取材許可を得て、伝説の島を訪れたミチルとウォーカロンのロイディ。一夜にして海に囲まれたと言い伝えられる島には、座標システムも機能しない迷宮の街が広がり、かつてあった女性に酷似した女王がいた。あらゆる前提を覆す、至高の百年シリーズ第二作!
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  • 赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE

    講談社文庫

    赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE

    あまりに特異。限りなく自由。読書常識が覆る。
    瞳は赤く、肌は白く、髪は漆黒。聡明にして高貴。
    声を持たない赤目姫が見ているのは、時空を超えた世界。
    百年シリーズ最終作!

    「貴女は誰ですか?」
    「そうね、私は、貴女以外の者です。でも、それも正確ではない。私は、貴女でもあるかもしれない。私は、この世界かもしれない」
    「世界?」
    「そう、貴女は、世界が存在していてほしい、と望んでいる。だったら、私が世界です。どう? 納得できたかしら?」
    (本文 P.285-286)

    霧の早朝、私と鮭川は声を持たない聡明な赤目姫と三人でボートに乗っていた。目指す屋敷で、チベットで、ナイアガラで。私たちの意識は混線し、 視点は時空を行き来し、やがて自分が誰なのかもわからなくなっていく--。これは幻想小説かSFか? 百年シリーズ最終作にして、森ファン熱狂の最高傑作!
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