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「蒼穹の昴」シリーズ:第三部 中原の虹

「蒼穹の昴」シリーズ 第三部 中原の虹

英雄たちが、大地を駆ける。
稀代の“成り上がり”馬賊・張作霖の台頭と
女帝・西太后の死。シリーズ随一の雄編。
 親も家もない流民の子、張作霖(チャン ヅオリン)は、あるとき老占い師に「汝、満洲の王者たれ」との予言を受ける。天命を持つ者だけが手にすることができる龍玉(ロンユイ)を、太祖ヌルハチの祖先の墓で手に入れた張作霖は、予言通り馬賊の長としてめきめきと頭角を現す。
 李春雷(リイ チュンレイ)は、その馬と拳銃の腕を買われて張作霖の麾下に入った若者。春雷は子どものころに極貧の暮らしに耐えかねて家族を捨てた過去を持つが、そのとき捨てた弟が李春雲(春児)だった。
 西太后の側近として大総管太監(ダアツォンクワンタイチェン)に出世した春児は、ひょんなことから生き別れた兄の消息を知る。兄弟は再会できるのか。滅び行く王朝と、東北に勃興する勢力の行く末は。

おもな舞台

  • 奉天、新民府
  • 紫禁城
  • 北京市街
  • 東京

主要人物紹介

張作霖チャン ヅオリン
流民の子から馬賊の長となる。
李春雷リイ チュンレイ
春児の兄。馬賊。
馬占山マー チャンシャン
張作霖の馬賊の若者。
李春雲(春児)
西太后側近の宦官。大総管太監。
西太后慈禧
清朝末期に政治の実権を握った女帝。
袁世凱ユアン シイカイ
軍機大臣として北洋陸軍を掌握する。
宋教仁ソン ジァオレン
日本留学を経て中国の政治改革を目指す。

時代背景

物語と中国の出来事 日本の出来事
1904年 日露戦争開戦(〜1905年)
1906年 梁(柳川)清一生まれる 南満洲鉄道設立
1907年 張作霖、龍玉を手に入れる
1908年 光緒帝、西太后死去、宣統帝溥儀即位
1909年 伊藤博文、暗殺される
1910年 『西太后治下の中国』ロンドンで刊行される 日韓併合
1911年 辛亥革命始まる
1912年 中華民国成立
宣統帝退位、清朝滅亡
明治天皇崩御、大正元年
1913年 宋教仁、暗殺される
袁世凱、大総統に就任
1914年 第一次世界大戦開戦(〜1918年)
1915年 袁世凱、帝政復活宣言
1916年 袁世凱、帝政取消宣言
袁世凱死去

人物相関図

人物相関図

人物相関図

人物相関図

人物相関図

人物相関図

人物相関図

書籍詳細

中原の虹 (1)

隠された王者の証「龍玉」を求めて、壮大な冒険が、いま幕を開ける!

「汝、満洲の王者たれ」。老占い師の予言のもと、貧しく親もない一人の青年が、満洲の覇者となるべく立ち上がる。馬に跨り広大な大地を駆ける、馬賊の長として。 壮大なスケールで描かれる英雄たちの物語!

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中原の虹 (1)

中原の虹 (2)

「この国は私が滅ぼす」。偉大なる母、西太后の美しくも凄絶な最期。

清朝を真に愛し、憂えた偉大なる西太后(シータイホウ)の生涯が、ゆっくりと幕を閉じようとする時、新しい時代に向け、その力を存分に発揮し始めたのは張作霖(チャンヅォリン)や袁世凱(ユアンシイカイ)であった。そして最後の皇帝が、玉座に座るーー。

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中原の虹 (2)

中原の虹 (3)

あまりに幼き最後の皇帝。
西太后の遺志は全うされるのか。

大いなる母・西太后(シータイホウ)を喪い、清王朝の混迷は極まる。国内の革命勢力の蜂起と諸外国の圧力に対処するため、一度は追放された袁世凱(ユアンシイカイ)が北京に呼び戻される。一方、満洲を支配する張作霖(チャンヅォリン)は有能なブレーン・王永江(ワンヨンジャン)を得て、名実ともに「東北王(トンペイワン)」となる。幼き皇帝溥儀(プーイー)に襲い掛かる革命の嵐の中、ついに清朝は滅亡する。

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中原の虹 (3)

中原の虹 (4)

龍玉と天命を信じ、王者は長城を越える。
感動の最終章。傑作長編、堂々完結!

新生中華民国に颯爽と現れたカリスマ指導者・宋教仁(ソンジアオレン)。しかし暗殺者の手により時代は再び混乱し、戊戌(ぼじゅつ)の政変後日本に亡命中の梁文秀(リアンウェンシウ)の帰国を望む声が高まる。極貧の中で生き別れた最後の宦官・春児(チュンル)と馬賊の雄・春雷(チュンレイ)はついに再会を果たす。そして龍玉を持つ真の覇者は長城を越える! 魂を揺さぶる歴史冒険小説、堂々完結。

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中原の虹 (4)