45の密室トリックを発表してきた推理小説の大家、真壁が、密室と化した別荘の地下書庫で殺されていた。彼は自らの46番目のトリックで殺されたのか？　有栖川作品の中核を成す「火村シリーズ」第１作を新装化。

人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは？

苦手な営業に異動となり、リストラ勧告まで受けた真島等は、接待専門の新部署「営業零（ぜろ）課」で再起を図（はか）る。零課の面々は修羅場を乗り越え、年間売上50億円という無謀な目標を達成できるのか。

山梨県内で発生した致死率百パーセント近い新興感染症。生還者三人は後遺症として不思議な能力を身につけていた――。「これぞリアルの中のファンタジー！」真島ヒロ氏もこう絶賛した、壮大なる傑作長編。

感染症生還者たちに後遺症として現れた特殊能力は、日本中を驚愕させる。その特殊能力とは!?　どうして彼らに宿ったのか!?　人類はどうなってしまうのか――。最強のノンストップエンターテインメント長編。

日本に住む二百万を超える外国人たちは日頃いったい何を食べているのか？　ベリーダンサーのイラン人から、盲目のスーダン人一家まで。つてをたどって食卓に潜入した著者が、国内の「秘境」で見たものとは？

幼女殺しの過去を持つ弁護士・御子柴礼司。狙うは三億円の保険金殺人事件、驚愕のどんでん返し法廷開幕。「王様のブランチ」で大絶賛され、「ダ・ヴィンチ」『今月のプラチナ本』に輝いたリーガル・サスペンス。

敗戦で全てを失った日本で一人の男が立ち上がる。異端の石油会社「国岡商店」の店主・国岡鐡造（てつぞう）だ。会社資産の殆どを失い借金を負いつつも、店員の一人も馘首（かくしゅ）せず、石油を武器に再起を図る！　本屋大賞の話題作。

ホルムズ海峡を突破せよ！　戦後国際石油カルテルに蹂躙（じゅうりん）される日本。内外の敵に包囲され窮地に陥った鐡造は乾坤一擲の勝負に出る。世界が驚倒した「日章丸事件」の真実とは。奇跡のような英雄たちは実在した！

探偵養成所の門を叩いた決して笑わない美少女・紗崎玲奈。彼女には自分から言えぬ過酷な過去があった。養成所社長・須磨康臣は玲奈を、悪徳探偵を追う“対探偵課”の探偵として抜擢する。怒濤の展開が！

正義感を発揮するあまり組織の枠を超えてしまう文科省の水鏡瑞希。役所は彼女を持て余し、研究費の不正を調査するタスクフォースに配属する。美貌ヒラ公務員が官僚のデタラメを暴く、下克上エンタテインメント。

マンションの一室に、芸大生の死体がＹ字に吊られていた。死体発見の一部始終はビデオに録画されており、タイトルは「φは壊れたね」。萌絵が、山吹ら学生たちと事件解決に挑む。「Ｇシリーズ」はここから始まった！

「巨大な敵に狙われている」。元警視庁ＳＰの冬木安奈はチェスの世界王者アンディ・ウォーカーの護衛依頼を受けた。任務に就いた安奈を次々と奇妙な事故が襲う。そして真の敵が姿を現した瞬間、すべてが裏返る！

東大生・島崎国男は、兄の死を契機に深刻な地域格差や貧富の差に疑問と憤りを抱くようになる。五輪開催に沸く東京は、富と繁栄を独占する諸悪の根源でしかない、と国家に挑むが――。吉川英治文学賞受賞作。

五輪開催の妨害を宣言していた連続爆破事件の犯人、島崎国男。国家の名誉と警察の威信をかけ、島崎逮捕に死力を尽くす捜査陣。息詰まる攻防の末、開会式当日の国立競技場を舞台に、最後の闘いが始まった。

13時13分13秒、街から人が消えた。無人の東京に残されたのは境遇も年齢も異なる13人の男女。なぜ彼らが選ばれたのか。世界が変われば、善悪も変わる。殺人も善となる。極限状態で見えてくる人間の真理とは。

業績不振の青島製作所ではリストラが始まり、かつての名門野球部も崩壊寸前。廃部にすればコストは浮くが。社長が、選手が、監督が、技術者が、それぞれの人生とプライドをかけて挑む「奇跡の大逆転（ルーズヴェルト・ゲーム）」とは。

オンナもカネもない元刑事の甲賀のもとに「奥さん」を保護したと警察から連絡がくる。この“妻”、甲賀が「偽装結婚」した中国人女性で、記憶を失っていた。彼女の素性を調べていくと事態はとんでもない方向に。