強くなりたいのです。強く生きたいのです。
太平の世。
純真無垢な青年は、たったひとり旅に出る。
一振りの剣だけを道連れに。
どこに正義があった?
正義とは何だ?
剣を極めたい。
修行の旅を続けるゼンの前に立ちはだかる者は?
生きるとは負け続けること、死ぬとはもう負けぬこと。
強くなることを求めるゼン。だが「強さ」とは、何なのか?
刀には心がなく、心には刀が届かない
人のために生きる。人を想って生きる。ゼンは、情けを識る。
己の刀は、まだ遅い
過去を失ったとき、自分を自分たらしめるのは、何なのか?