花咲舞が黙っていない

ドラマ紹介

花咲舞が黙ってない!

人一倍正義感が強く、凛々しい「花咲舞」を
演じるのは杏さん!

日本テレビ系 毎週水曜よる10時/花咲舞が黙ってない!

出演:杏、上川隆也、塚地武雅、榎木孝明、生瀬勝久ほか
チーフプロデューサー:伊藤 響
プロデューサー:加藤正俊
脚本:松田裕子、江頭美智留
演出:南雲聖一、佐久間紀佳、鈴木勇馬

テレビ局宣伝担当者のコメント

 池井戸潤さんの作品で唯一の女性主人公「花咲舞」が、ついに実写化されます!
「痛快オフィスストーリー」ということで、日頃のストレスが一気に吹き飛ぶドラマです。
是非ご期待ください! 日テレの水曜ドラマは、すべての働く女性の味方。
(日本テレビ編成局宣伝部・玉造昌和氏)

日本テレビ系ドラマ「花咲舞が黙ってない」/原作本紹介

銀行内で続く不祥事に、"女・半沢直樹"が立ち上がる。池井戸作品のなかでも、痛快度は5つ星!

『不祥事』

権力にしがみつき、立場の弱いスタッフに罪をなすりつけようとする、ずる賢い銀行上層部。そんな幹部をメッタ斬るのは、若手ホープの花咲舞。トラブルを抱えた支店を回り、業務改善を指導する舞は、歯に衣着せぬ言動で硬直した組織を一喝する!

不祥事
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銀行総務特命
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銀行内の不祥事処理を任された指宿。「信用」を守るため、スキャンダルの芽を摘むのが職務だが──。

『銀行総務特命』

犬も歩けばスキャンダルに当たる──醜聞まみれの帝都銀行で、不祥事処理の特命がくだった指宿修平。顧客名簿流出、現役行員のAV出演疑惑、幹部の裏金づくりと、メガバンクの内情に通じていくにつれ、逆に組織から疎まれるようになり──。

観る前に、読みたい!『不祥事』『銀行総務特命』編/大矢博子氏(書評家)

 やっと花咲舞がキタぁ!
 池井戸作品の女子人気ナンバーワンキャラ、『不祥事』の花咲舞がついにドラマ化。やっとですよ、やっと。半沢直樹ブームの影で、女性には花咲舞もウケそうなのになあとどれだけ思ったことか。まあ、半沢直樹にもハマりましたけどもね。
 銀行の事務部に所属する花咲舞の仕事は、問題のある支店を個別指導する「臨店」。ペアを組む本部調査役の相馬健といろんな支店に赴き、そこで起きている事件を、知略策略を巡らせて鮮やかに解決する連作短編集です。

この花咲舞がすごい。なんせニックネームは「狂咲」──狂い咲きですよ。相手が上司だろうが物怖じせず、間違ったことには真正面から対抗する。時には手まで出ちゃう! そのたびに頭を抱える相馬さん。しかも舞のテラー(窓口担当)の腕は超一流。美人で勝ち気ってだけじゃない、仕事ができるってとこがまずカッコイイんです。
 ドラマでは舞を杏さんが、相馬を上川隆也さんが演じます。啖呵を切る杏さんとオロオロする上川さんを早く見たい~!

特にドラマで楽しみなのが、「臨店」は事務処理を指導する仕事だということ。つまり窓口業務が舞台になる話が多いんです。一般ユーザーにとって銀行と言えばやっぱり窓口。よく利用して、よく知ってるはずなのに、その裏側にはこんな仕事があるのか、こんなにたいへんなのかとビックリすることしきり。
 それだけじゃない。銀行で働く女性たちの立場や事情、思いといったものが話に深く関わってくるのが本書のポイント。働く女性が直面する数々の理不尽を、花咲舞は気持ちのいい啖呵ですぱっと一刀両断してくれるんだから痛快この上ない。嫌な上司や面倒な客に疲れた日に花咲舞を読むとスカッとするぞ! ドラマもきっとその効能があるはず。

もうひとつの原作『銀行総務特命』は花咲舞シリーズではありませんが、唐木怜という女性行員が登場します。クールビューティで、洞察力と決断力に富み、いざというときには足が出る。あれ? 花咲舞に、似てる……?
 想像ですが、もしかしたらドラマでは唐木怜のエピソードが杏さん演じる花咲舞に加味されるのではないかしら。『銀行総務特命』の中にはストーカー事件など女性特有のテーマもあります。二作のイイトコどり! どうせなら半沢直樹より女性らしく、「ば・い・が・え・し、倍返し」なんてやって……くれないでしょうね、さすがに(笑)

『不祥事』のヒロイン花咲舞とはどんなキャラクターなのか。
知れば知るほど、ファンにならずにはいられない!

「ああ、来た来た。どうぞ入ってくれるようにいってくれ」
 どんな部下だろう。相馬は期待に胸を膨らませた。
「こちらが相馬調査役だ。相馬くん、紹介しよう」
 相馬は、油断するとゆるみそうになる頬を引き締めた。立ち上がって、斜め後ろに慎ましく立っている人物を振り向く。
「相馬で──あっ!」
 相馬は叫んだ。「く、狂咲! なんでお前が──!」    『不祥事』(P14~15)

◆花咲舞プロフィール
東京第一銀行事務部事務管理グループ。
入行5年目の切れ者。窓口を担当していた。
美人だが、キレるとおっかないため、彼氏はいない?
熱い正義感の持ち主で、不正を見て見ぬ振りができず、
黙っていられない性格。

三省堂書店有楽町店・杉山学さんに聞く『あだ名が、"狂咲"ですよ!何をやればこんなあだ名が付くんだろう」』

 池井戸潤さんの作品はおもしろいものばかりですが、その中で一押し作品を選ぶならば、『不祥事』です。池井戸作品の中では珍しい女性主人公、その名も花咲舞、通称・狂咲。すごいあだ名ですよね(笑)。何をやらかしてくれるのか、名前からして期待が持てます。
 舞は一見、会社のルールを無視して破天荒な行動をしているようで、実は当たり前のことを当たり前に言い、問題を正すために必要な行動をとっているにすぎないんです。会社という組織において、会社のルールは絶対に近いもので、逸脱すれば反感も買います。それでも、舞は信念を曲げず、まっすぐ暴走する! そしてきっちり問題を解決、もう、格好よすぎます。読後の爽快感は、格別ですよ。正しいことを言って、行動して、それが認められるというのは、当たり前に見えて、現実ではそんなこと全然ない。だから本当にスカッとするんです。そして、彼女の上司・相馬は舞が起こす騒動に見事に巻き込まれ、舞が暴れすぎやしないかと冷や汗をかきながら過ごします。相馬の小心さにも、どこかホッとさせられたり(笑)。
 読書の時間だけでもストレスから解放されたいなら、絶対『不祥事』!

『不祥事』コミカライズ決定!
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