1938年生まれ、中国・牡丹江市出身。1964年に菅原洋一に提供した「知りたくないの」のヒットを機に作詩家として活動を開始。数々の名曲を手掛け、日本レコード大賞ほか多くの音楽賞を受賞する。作家としても2000年に『長崎ぶらぶら節』で直木賞を受賞。2012年に食道がんが見つかり、闘病生活を描いた『生きる力 ―心でがんに克つ―』で陽子線治療を世に知らしめた。著書に『天皇と日本国憲法』『平和の申し子たちへ 泣きながら抵抗を始めよう』『生きるということ』『闘う力 再発がんに克つ』『芸能の不思議な力』『がんに生きる』『わが人生に悔いなし』など。
少年期の体験は無限旋律となって
私の人生を支配した。
『夜の歌』は死神の手から逃れようと
もがきつつ見た白昼夢の物語である。
私は有翼の友ゴーストに導かれ、
過去と現在を往還し
夢と現実の曖昧さの闇に遊びながら
永遠の命を得ようとする。
いや、得たかもしれない。