頭蓋骨に白い花、掛け時計にスープ皿──テーブルの上の惨殺遺体を囲むように置かれた謎めいた品々。絵画を模したような現場を作った犯人の意図は何か。如月塔子ら殺人分析班が明かす、歪んだホシの正体とは。

信州飯田のダム湖で起きたバラバラ殺人。県警の切れ者・竹村岩男は、単純な借金トラブルとされた捜査結果に異を唱え、執拗な追跡を始める。圧倒的な筆力でミステリー界に旋風をよんだ、伝説のデビュー作。

放火殺人が疑われるアパート全焼事件で、異様な事実が判明した。遺体の腹腔に、大量の蝿の幼虫が蠢いていたのだ。日本初の法医昆虫学捜査に起用された赤堀涼子は、聴こえざる「虫の声」から何を見抜いたのか!?

ここに「日本」が封印されている──。ゲーム「蓬萊」発売中止を迫る製作会社への不可解な恫喝。遂にスタッフが変死するが会社の面々と安積警部補は圧力と謎に抗う。今野警察小説の原型、不朽の名作。大沢在昌氏絶賛！

終戦翌年の夏、5歳の男の子が誘拐された。指定された有楽町のカストリ横丁に屈強な刑事たちが張り込むが逃してしまう。15年後、ある殺人事件をきっかけに、再び事件が動き出す。第54回江戸川乱歩賞受賞作。

地元の武蔵野中央署へと転出した刑事・瀧靖春は、旧友の姪が行方不明になっていると相談を受ける。足取りを追う中、瀧は過去に類似の事件が起きていたことに気づく。警察小説の名手が描く「狂気との闘い」！

上野駅周辺で、ホームレスばかりを狙った連続殺人事件が発生。死因は青酸中毒死。さらに、東北・上越新幹線の上野駅開業の日、地下三階で爆発が。駅の構造を熟知した犯人と、十津川警部の頭脳戦がはじまる！

警視庁情報室は極秘情報捜査のプロ集団である。エース情報官・黒田は、抜群の情報分析力で、政・官・財界、そして世界的な宗教団体までもが絡む一大犯罪の疑惑を嗅ぎつけるが……。公安出身の著者による迫真の警察小説。

自宅近くで凶刃に斃れた同僚刑事の横渡。遺族の悲嘆を胸に刻んだ棟居弘一良にも留守中妻子を惨殺された深い傷がある。28年前の棄児事件に端を発する謎は錯綜するが、巨悪の影に棟居執念の追及が始まった。

振り込め詐欺事件の背後には、偽装ホームレス支援と権力の影があった。“非合法”潜入捜査専門捜査班が動いた。その一人、田宮一郎はホームレスとして詐欺組織に潜入する。闇を演じ、悪を暴く。ハードアクション長編。

現職警察官が妻を殺したと自首した。動機も経過も明かしたが、自首までの2日間の行動だけは語らない。男が完全に“落ちない”のはなぜか、胸に秘めた想いとは──。日本中が震えたベストセラー作家の代表作。

東京オリンピックを控え東京湾警備拡充のため水上警察署が新設された。現場一筋の熱血刑事・碇拓真は暗躍する半グレ集団の尻尾を摑む。都知事臨席の水上観閲式での警備艇追跡劇。迫真度満点の新警察小説開幕！