「ロジカルな思考に裏打ちされた手筋の確かさと豊かな発想力」
(解説より)「ロジカルな思考に裏打ちされた手筋の確かさと豊かな発想力」
(解説より)私はメフィスト賞が好きで、受賞作は全作品読みました。受賞作には多種多様な作風の作品が揃っていますが、その中にコンセプト・ミステリというジャンルがあると私は考えています。「この作品ではこういう新しいことをやろう」というコンセプトを設定し、それを実現させるために緻密な構築をした推理小説のことです。
推理小説の「常に新しさを追求し、進化し続ける」ところが好きな私は、自分もそういう作品を書きたいと思い、メフィスト賞に応募しました。私なりのコンセプトへの挑戦をお楽しみいただけましたら幸いです。
大幅な加筆修正を行っているため、ノベルス版を既読の方にもぜひもう一度読んでいただきたいと思っています。最も大きな変更点は、序盤のリーダビリティの強化と、タイトル当ての趣旨の明確化のため、序盤に殺人事件を一つ追加していることです。あの話のどこに殺人事件を追加する余地があったのか? それはご自身の目でお確かめください。
その他にも、麻耶雄嵩先生の豪華解説や、作中作『島』についての自作解題、ノベルス版で出題した「主題歌当て」の答えなど、早坂吝を語るなら必読の一品です。
えっ!? えっっ!? えーっ!!?? 何だこのミステリー!!
ジュンク堂書店西宮店 水口真佐美さんあまりの騙されっぷりに晴れ渡る南国の空のように爽快だ!
文教堂書店西葛西店 水野知博さん全てが伏線でした。もう一度読みたくなる「読み直しミステリー」の誕生です!
MARUZEN名古屋本店 竹腰香里さん本格ミステリーでありながら、ところどころに笑いがあり、そしてまさかまさかの結末。 騙されたと思って読んだ甲斐がありました!
SHIBUYA TSUTAYA 内山はるかさん閉塞感を覚える今のような時代に必要とされる本なのだ!
さわや書店フェザン店 松本大介さん「ミステリが読みたい! 2015年版」新人賞、「本格ミステリ・ベスト10」第6位になるなど、ミステリ・ランキングを席巻した第50回メフィスト賞受賞作が、ついに文庫化されました! 孤島、密室、仮面の男etc.と設定はオーソドックスですが、これまで誰も思いもつかなかった斬新な展開が待っています。騙されたと思ってぜひとも読んでいただきたいです。必ず騙されますから。京都大学推理小説研究会の先輩である麻耶雄嵩さんの解説には、早坂さんの学生時代の「マル秘」エピソードも。こちらも驚愕です!