「お金がないなら、知恵を出すのよ!」。年に2億の赤字を出し存続が危ぶまれている「もりはら鉄道」の再生を託されたのは、地元出身の新幹線カリスマ・アテンダント篠宮亜佐美、31歳。沿線住民やファンを巻き込む企画を繰り出し、体あたりで頑張る姿に社内も活気づく。しかし、次々に不穏な事件が起こり……。人々の希望を乗せた列車に明日はあるのか。痛快鉄道再生ミステリー。シリーズ第2弾!
創業百年祭の最終日を明日に控えた夜、明かりの消えた鈴膳百貨店にうごめく人影。その日に限ってなぜか居場所をなくした人々が集まった。よからぬ企みを抱く女性店員。生きる希望をなくした中年男。訳あり家出の高校生カップル。道を踏み外した元刑事……。警備の目をかいくぐる侵入者たちのニアミス、遭遇にハラハラし、それぞれの抱えた事情に涙し、そして最後に──。ページをめくる手が止まらない、シリーズ第1弾!
奇跡の復活をとげた遊園地、ファンタシア・パーク。たった1人の男の熱狂が作り上げた「夢の国」。子どもたち、そして大人たちの笑顔であふれるこの場所は、幾人もの情熱によって支えられている。ここで働く者たちもまた、夢と希望を抱えてやってくるのだ。だが、現実は誰もが輝けるわけではない。頰と心に刻まれた傷を着ぐるみで隠そうとしたアルバイト。妖精を演じながら、オーディションを受け続けるダンサー。ロボット製作の夢に破れ、深夜勤務につくメンテナンスマン。そんな僕たちの前に、魔女が現れた──。