『江戸は浅草5 春の捕物』
知野みさき江戸人情は長屋にあり!
矢師の真一郎と面打ち師のお多香、添わず離れずの物語。
矢師の真一郎は多香との関係に悩んでいた。決死の覚悟の妻問いは宙ぶらりん。浅草は六軒長屋に流れて二年経ち、ヒモで笛師の大介、胡弓弾きの鈴らとも関係が深まったが、先行きの見えぬ日々。そんななか、菓子屋の娘からなぜか矢の注文があり——。気ままに暮らす江戸っ子たちの粋と人情、共感必至の書下ろし。
知野みさき
1972年千葉県生まれ、ミネソタ大学卒業。2012年『鈴の神さま』でデビュー。同年『妖国の剣士』で第4回角川春樹小説賞受賞。『上絵師 律の似面絵帖 落ちぬ椿』を第一巻とする「上絵師 律」シリーズが人気を博す。他の作品に『しろとましろ 神田職人町縁はじめ』『山手線謎日和』『深川二幸堂菓子こよみ』などがある。
『江戸は浅草4 冬青灯籠』
愛すればこそ別れ、愛すればこそ寄り添い合う。
ため息が出るほど色鮮やかな「人情」を描き出す女性時代小説作家、ますます絶好調!
身請けが決まった吉原の遊女・冬青は笛師・大輔の幼馴染みだった。
調べるほど申し分のない嫁ぎ相手に安心したのも束の間、遊女の足抜けが発生。
郭のご法度の事態に、真一郎へ連れ戻すよう依頼が入る(「冬青灯籠」)。
江戸の人情と色恋が事件となって顔を出す——。
『江戸は浅草3 桃と桜』
江戸の女は深情け。しかし、駄目男にかける情もなし——。
流れ着いた真一郎は下町長屋で何を見つけるのか。
橋場町の川沿いで猫の桃を探していた真一郎に人殺しの疑いがかけられた!?
番屋に囚われたなか、疑いを晴らすべく仲間と奔走する(「桃と桜」)。
矢師兼用心棒の真一郎や笛師の大介、謎めいた美女・多香など、江戸下町の人情と色恋が事件となって顔を出す——。
『江戸は浅草2 盗人探し』
ぶらり浅草、ちょいと色恋。浅草・下町長屋の住人たちが降りかかる騒動を解決。注目女流時代作家、人気のシリーズ、第2弾!
吉原の妓楼・尾張屋で、遊女の小間物を盗んでいるやつがいる。楼主の頼みで、真一郎と大介は盗人探しに乗り出すが……。不遇な遊女の運命に涙する「盗人探し」ほか、元矢師の用心棒・真一郎と洒落者の大介、出自不明の美女・多香など、貧乏長屋の住人がおせっかいと男気で事件解決に奔走する!
『江戸は浅草』
ひと癖もふた癖もあるが、それぞれに腕に覚えもある職人揃いの久兵衛長屋の住人たち。解決したと見せかけて待ち受ける二段、三段構えの真相。そこに秘められた人々の思い。また読みたい、と思わせる!―藤田香織(書評家)
雷門で掏摸に遇い路頭に迷っていた真一郎は、六軒長屋の大家・久兵衛に用心棒兼遣い走りとして拾われる。向かいは真夜中に面を打つ謎の美女・多香、隣は女のヒモで洒落者の笛師・大介。長屋で気ままに暮らす住人たちが、町の騒動に立ち向かう。江戸っ子の粋と人情、そして色恋も鮮やかな新シリーズが開幕!「六軒長屋」「猫殺し」「夏の獲物」「錠前破り」の傑作四話収録。