警視庁特別潜入捜査班「UST」とは
巧妙化する組織犯罪に対し警視庁が作った“非合法”潜入捜査専門チーム。捜査官は、警察のデータから経歴を抹消され、格闘、演技の特殊訓練を受ける。危機の際は、自力脱出以外、生命を守る手段はない。
全固体電池の研究者が失踪した。その直前、燃料電池自動車開発に注力する中国資本企業から引き抜きのオファーがあった。事件に関係する早川と名乗る謎のヘッドハンター、そして裏には巨大な中国資本の存在が見え隠れする。警視庁は、この複雑な組織犯罪摘発のため、密かに設立した“非合法”潜入捜査チーム「特別潜入捜査官」への調査指令を出す!中国資本と技術流出。国家を超えた陰謀に、捜査官が立ち向かう
逮捕された振り込め詐欺実行犯の背後に権力の影。ホームレス救済の名の下に闇に取り込まれていく人々。通常捜査不可能な事件に“非合法”潜入捜査専門捜査官たちが召集された。その一人、田宮一郎はホームレスとして上野公園に現れ振り込め詐欺組織に潜入する。闇を演じ、悪を暴く。ハードアクション長編小説。
ジェネリック薬品を巡る不正とその巨大な利権を告発しようとした内部告発者が失踪した! 下北沢の「つつみんシアター」の劇団員として暮らす「田宮一郎」を中心に集められたメンバーは、医薬品の検査組織「日医検」、イチマル製薬への潜入捜査を命じられる。製薬会社の権力とその金の背後に蠢く人間たち。巨大な陰謀を、白日の下にさらせ!
PROFILE
矢月秀作(やづき・しゅうさく)
1964年、兵庫県生まれ。文芸誌の編集を経て、1994年に『冗舌な死者』で作家デビュー。ハードアクションを中心にさまざまな作品を手掛ける。シリーズ作品でも知られ「もぐら」、「D1」、「リンクス」、「警視庁公安0課 カミカゼ」などのシリーズを発表している。2015年には『ACT 警視庁特別潜入捜査班』を刊行。大きな話題となり本書へと続くシリーズとなった。その他の著書に『スティングス 特例捜査班』『サイドキック』『光芒』『フィードバック』『刑事学校』などがある。