リーガル・サスペンスの最高峰「御子柴弁護士」シリーズ

リーガル・サスペンスの最高峰「御子柴弁護士」シリーズ

「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲(ソナタ)」 ドラマ公式ページへ

御子柴弁護士シリーズ

    1. シリーズ第1作
      『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』
    2. 『贖罪の奏鳴曲
      ソナタ

      御子柴礼司は被告に多額の報酬を要求する悪辣弁護士。彼は十四歳の時、幼女バラバラ殺人を犯し少年院に収監されるが、名前を変え弁護士となった。三億円の保険金殺人事件を担当する御子柴は、過去を強請屋のライターに知られる。彼の死体を遺棄した御子柴には、鉄壁のアリバイがあった。驚愕の逆転法廷劇!

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    1. 第2作
      『追憶の夜想曲(ノクターン)』
    2. 『追憶の夜想曲
      ノクターン

      少年犯罪の過去を持つ、「悪辣弁護士」御子柴礼司が甦った! 岬検事との法廷対決の行方は? 豪腕ながらも、依頼人に高額報酬を要求する“悪辣弁護士”御子柴礼司は、夫殺しの容疑で懲役十六年の判決を受けた主婦の弁護を突如、希望する。対する検事は因縁の相手、岬恭平。御子柴は、なぜ主婦の弁護をしたのか? そして第二審の判断は……。

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    1. 第3作
      『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』
    2. 『恩讐の鎮魂曲
      レクイエム

      少年時代の凶悪犯罪が暴露され、悪評が拡散する弁護士・御子柴。勝率九割の敏 腕も依頼者が激減、事務所移転を余儀なくされた。そんなとき少年院時代の教官が殺 人容疑で逮捕され、御子柴は恩師の弁護を力尽くでもぎ取る。罪を自ら認める教官だ ったが、御子柴の弁護法廷は驚愕の展開に! 

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最新刊
    1. 『悪徳の輪舞曲(ロンド)』
    2. 『悪徳の輪舞曲
      ロンド

      報酬のためには手段を選ばない悪徳弁護士・御子柴礼司の前に、妹・梓が三十年ぶりに現れる。梓の依頼は、旦那殺しの容疑で逮捕されたという母・郁美の弁護だ。悪名高き<死体配達人>が実母を担当すると聞き動揺する検察側。母子二代に渡る殺人の系譜は存在するのか?

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  • PROFILE
    中山七里(なかやま しちり)
    中山七里(なかやま・しちり)

    1961年、岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第4作。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」として今冬ドラマ化。近著に『TAS 特別師弟捜査員』『静おばあちゃんと要介護探偵』『ふたたび嗤う淑女』『もういちどベートーヴェン』『笑え、シャイロック』『死にゆく者の祈り』などがある。

希代のダークヒーロー、御子柴

『悪徳の輪舞曲』解説より 下村敦史(作家)

 ──中山七里は七人いる。
 同業者や編集者の中でまことしやかに囁かれている噂です。中山一里、二里、三里──と複数いるに違いない、と誰もが思っているのです。それほどに中山さんは超人的で、稀有な存在です。
 中山さんと話をすると、「十数本の連載を抱えていて二日に一度締切が来る」「届く文芸誌の連載には全て目を通し、連載作家の動向を全部把握している」「アイデアが閃いた瞬間には物語の最後の一文まで頭の中に出来上がっているので、後はそれをアウトプットするだけ」──等々、同業者としてはにわかに信じがたいエピソードが飛び出してきます。
 さて、そんな中山さんの人気シリーズの一つが「弁護士・御子柴礼司シリーズ」です。
 御子柴は希代のダークヒーローです。
 どんな悪党でも弁護し、依頼人を救うためには時に違法行為もじさず、劣勢でも無罪や執行猶予を勝ち取るほどの辣腕であり、莫大な報酬を要求する──。そんな御子柴が何よりも異色なのは、その〝出自〟です。御子柴には、およそ三十年前の十四歳のときに、幼女を殺害して体の部位を幼稚園の玄関や神社の賽銭箱の上に放置する、という猟奇事件を起こし、〝死体配達人〟の悪名で恐れられたという過去があるのです。
 医療少年院で初めて罪を自覚した御子柴は、本名の園部信一郎から改名して司法試験に合格し、弁護士になりました。御子柴シリーズは彼自身の贖罪の物語でもあります。殺人事件の被告人の弁護で出会う被害者遺族や関係者が口にする言葉は、そのまま御子柴の過去に突き刺さる刃となります。御子柴は贖罪のため、傷だらけになりながら──本人は面罵や皮肉や嫌味には慣れている、と嘯いていますが──、過酷な道を進み続けるのです。
 御子柴シリーズの見所はそれだけではありません。シリーズに共通しているのは、先読みを許さない意外な真相ももちろんですが、やはりなんと言っても法廷での御子柴の弁舌です。
 一昔前の日本のリーガル・サスペンスと言えば、弁護士が〝探偵〟の役割をこなし、法廷外で搔き集めた新証拠を法廷で突きつける、という展開の作品が多かったように思います。個人的には、文章を生業にしているせいか、〝言葉の力〟で陪審員の心証を引っくり返す欧米式のリーガル・サスペンスに魅力を感じます。
 日本でも裁判員裁判制度がはじまったことで、法廷での駆け引きを見せ場にした作品が増えてきた印象があります。まさに御子柴シリーズは、〝言葉の力〟で裁判員を説得してしまう御子柴の弁舌の巧緻にこそ最大の魅力があります。
 裁判員裁判を題材にしたリーガル・サスペンスを第七回「このミステリーがすごい!」大賞に応募して「次回作に期待」だった僕が、その翌年の第八回「このミステリーがすごい!」大賞で大賞を受賞してデビューした中山さんの弁護士シリーズの解説をこうして書いているのは、巡り合わせを感じます。

講談社文庫・『悪徳の輪舞曲』解説より一部抜粋

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