Q. ドレスアップを嫌う日本人が多くて、私はとても残念です。
 せっかくのバレエの公演やコンサートにも、体型隠しのチュニック+ジーンズ、足下は歩きやすくスニーカーみたいな人ばかり。夢見心地の舞台から目をふと逸らすと、一気にげんなりしてしまいます。もっとドレスコードに厳しい国に、日本もなるべきなのではと思いますが、それは私のわがままでしょうか?
(40代 女性 アンナ)

A. アンナさんのお悩みを拝読し、私、はっといたしました。実のところ「ドレスコード」という言葉を少々怪訝に、ありていに申しますと、しゃらくせえ、とも思っていたのです。しかし他の観客の「夢見心地」を台無しにしない、という重大な理由があったのですね。たしかに、決して安くはないチケットを苦労して手に入れて足を運び、人生の大事な数時間を費やして没頭する夢の世界、せめて劇場にいる間はどっぷりとその世界を味わっていたいと思うことでしょう。夢の世界で自分もドレスアップしていれば、その夢の住人としての感覚をより豊かに味わえるはずなのに「チュニック+ジーンズ+スニーカー」では、台無しですよね。ぜひ日本人も夢の世界のマナーを学び、ドレスアップの快感を多くの人に知っていただきたいと思います。まずは最初の一歩から。ブログ、Twitter、Facebook、Instagram、LINE、メーリングリスト、新聞投稿、かもめーる、新製品企画会議、給湯室社交、等々、あらゆる手段を使ってドレスアップの素晴らしさを伝えていきましょう。

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