Q. 私はヨックモックのシガールというお菓子が大好きです。夫もそれを知っていて、たまに「仕事先でもらった」などと言って持って帰って来てくれます。それはとても嬉しいのですが、私は夫のシガールの食べ方が、どうしても許せないんです! シガールはあのサクサクした食感が最高なのに、なんと夫は牛乳にひたして食べるんです。牛乳に溶けてコップの中に残ったカスなどをみると、汚いしシガールがかわいそうになります……。 食べ方なんて人の自由だと頭ではわかっているのですがモヤモヤしてしまうこの気持ちをどうしたらいいか悩んでいます。
(30代 女性 綾子)

A. 綾子さん、シガール、おいしいですよね。私も好きな洋菓子の一つです。しかし、牛乳にひたして食べるというのは、初耳です。おせんべいなどのぱりっとした食べ物が好きな日本人にとって、さくさくのクッキーを液体にひたすなんて、もっての他、に思えてしまいます。しかし、プルーストの『失われた時を求めて』に、マドレーヌを紅茶にひたして食べる有名なシーンがあるように、西洋では焼き菓子を液体にひたすのは、市民権を得た食べ方なのかとも思います。「シガールがかわいそう」と、ただならぬ思い入れが見られますが、シガールにしてみればそれもあり、と割り切っている可能性は大です。歯に自信がなくなった方が、お茶におせんべいをつけてやわらかくしてから食べる、あの致し方なさが含まれているのかもしれません。受け止める胃袋の数だけ好みの食べ方があるのです。ご家族の行動に対してもおおらかにかまえて過ごしましょう。

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