Q. 歳とともに寒さがこたえるようになってきました。もちろん、全身防寒を完璧にしているつもりですが、なぜか太ももだけとっても冷えます。貼るホッカイロにしても、太ももに貼って歩くのはなんだかガサガサと気になってしまうので、対策のしようがないです。シスリーさんは寒がりですか? 何か寒さを乗り切る良い手立てはないですかね……。
(50代 男性 なると)

A. なるとさん、加齢による冷えの進行はなかなか辛いものがありますよね。私も昨年の冬より、保温効果の高い生地によるモモヒキを愛用しています。もしまだご使用しておられなければ如何でしょう。

 さて、なぜ太ももだけとっても冷えてしまうのか、気になるところですよね。実は「冷え」を感じるのは、その部位からの「かまってほしい」というサインなのです。太ももは、上半身を支え、歩行の際はしなやかに動いて移動の原動力となる重要な役割を日々果たしています。太ももの奥には、身体の中でも特に太い血管が走り、日夜エネルギーや酸素を体中にめぐらすための下働きをしています。しかし、毎日のことですから、そうして存在し、働いてくれることが当たり前になってしまって、感謝の心を忘れがちです。だから、なるとさんの太もものように、時々つんと冷えて、すねてみせているのです。あたたまるものを纏うばかりでなく、時にはやさしく語りかけながらぐいぐいと、ご自分の手で、あるいは親しい誰かの手で、もみほぐしてさしあげるとよろしいと思いますよ。

シスリー
姉さんの
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