石川県で、ある考古学グループが「七十万年前の地層から、人骨と石器を掘り起こした」と発表。本当なら、八万年から九年前とされていた日本列島での人類の足跡が、一気にさかのぼる。歴史の教科書もすべて書き換えられることになる……。
ところがその後の調査により、掘り起こされた人骨と石器は、大学の資料室に保管されていた物と判明。グループのメンバー六名は学術研究のため、いずれも種類の異なるサンプルを二個ずつ借りていた。人骨と石器が貸しだされたメンバーこそ、捏造の主犯とみなされるが、さてそれは誰なのか……。
文科省「研究における不正行為・研究費の不正使用に関するタスクフォース」による調査で発覚した事実は、以下のとおり。これをもとに、捏造犯を探しだしてください。