Osaka Book One Project 第3回2015年度選定作!大阪の本屋と問屋が選んだ、ほんまに読んで欲しい本 江戸娘と浪華の“すかたん”が恋仲に1?直木賞作家が描く恋と仕事の王道時代小説「すかたん」

Osaka Book One Projectとは
大阪の本屋と問屋が力を併せて、
ほんまに読んでほしい1冊を選びました。
Osaka Book One Projectは、この本の販売収益の一部で、
大阪の子供たちに本を寄贈するプロジェクトです。

髙田 郁さんも大推薦!(2013年度選定作『銀二貫』著者)
恋も暮らしも青物も
ギュギュッと一冊に詰まってます!
江戸時代の美味しくて
楽しい大坂、ここにあり!

Osaka Book One Project実行委員からのコメント

「天下の台所・大阪が誇る豊かな食文化、まっすぐでアツイ浪速の商人の姿に魅了されます!」
トーハン近畿支社 細井 泰蔵


「色、香り、手触り、集う人々の情、全ての情景をこの1冊に詰めこんで、皆さまの元へ!」
天牛堺書店 三山 洋子


「よそから見た大阪はこんなんなんですね(笑)。大阪の魅力がいっぱい詰まった時代小説!」
天牛堺書店ekimoなんば店 藤吉 信仁



「大阪の町と人。美味しいもんがぎょうさん出てくるええ話。すかたんでもバカが付くほど、まっすぐに進む道を持っている男はええもんです。」
ダイハン書房 山ノ上 純



「いつの世も男はバカですね。仕事バカなら、まあいいか。
大阪弁が快い!!」
田村書店南茨木店 西村 宗典



「すかたんやけど、たのもしい。
 すかたんやけど、おもしろい。
 すかたんやけど、ほっとけん。
 なにわの恋の物語」
堀廣旭堂 堀 博明


朝井まかて 著作リスト

すかたん

Osaka Book One Project 選定作

定価 : 本体690円(税別)

江戸詰め藩士だった夫が急死し、大坂の青物問屋に女中奉公に出た知里。
戸惑いながらも、次第に天下の台所の旨いもんに目覚めていく。
ただ問題は、人好きはするが、遊び人でトラブルメーカーの若旦那。
呆れていた知里だったが、野菜への純粋な想いを知り、いつしか強く惹かれるように。
おもろい恋の行く末は?
第3回 Osaka Book One Project 選定作!

>>講談社文庫「すかたん」

花競べ  向嶋なずな屋繁盛記

デビュー作

定価 : 本体648円(税別)

花競べ──最も優れた名花名木に与えられる称号・玄妙を目指し、江戸中の花師が育種の技を競い合う三年に一度の“祭”。
恩ある人に懇願されて出品した「なずな屋」の新次は、そこでかつて共に修業した理世と再会する。
江戸市井の春夏秋冬をいきいきと描く傑作「職人小説」。

>>講談社文庫「花競べ 向嶋なずな屋繁盛記」

ちゃんちゃら

定価 : 本体743円(税別)

江戸・千駄木町の庭師一家「植辰」で修業中の元浮浪児「ちゃら」。
酒好きだが腕も気風もいい親方の辰蔵に仕込まれて、山猫のようだったちゃらも、一人前の職人に育ちつつあった。
しかし、一心に作庭に励んでいた一家に、とんでもない厄介事が降りかかる。
青空の下、緑の風に吹かれるような、爽快時代小説!

>>講談社文庫「ちゃんちゃら」

ぬけまいる

定価 : 本体690円(税別)

一膳飯屋の娘・お以乃。御家人の妻・お志花。小間物屋の女主人・お蝶。
若い頃は「馬喰町の猪鹿蝶」と呼ばれ、界隈で知らぬ者の無かった江戸娘三人組も早や三十路前。
それぞれに事情と鬱屈を抱えた三人は、突如、仕事も家庭も放り出し、お伊勢詣りに繰り出した。
てんやわんやの、まかて版東海道中膝栗毛!

>>講談社文庫「ぬけまいる」

恋歌

直木賞 受賞作

定価 : 本体720円(税別)

幕末の江戸で熱烈な恋を成就させ、天狗党の一士に嫁いで水戸へ下った中島歌子。
だが、尊王攘夷の急先鋒である天狗党は暴走する。
内乱の激化にともない、歌子は夫から引き離され、囚われの身となった。
樋口一葉の歌の師匠として知られ、明治の世に歌塾「萩の舎」を主宰し一世を風靡した歌子は、何を想い、胸に秘めていたのか。落涙の結末! 
第150回直木賞受賞作!

>>講談社文庫「恋歌」

阿蘭陀西鶴

織田作之助賞 受賞作

定価 : 本体1,600円(税別)

井原西鶴は寛永19年(1642)生まれで、松尾芭蕉や近松門左衛門と同時代を生きた俳諧師であり浄瑠璃作者でもあった。
若くして妻を亡くし、盲目の娘と大坂に暮らしながら、全身全霊をこめて創作に打ち込んだ西鶴は、一方で、人間大好き、世間に興味津々、数多の騒動を引き起こす、はた迷惑な父親でもあった。
日本初のベストセラー作家にして娯楽小説の祖・井原西鶴。娘との日々の暮らしから、彼の謎に包まれた人生に迫る。 
第31回織田作之助賞受賞作!

>>講談社単行本「阿蘭陀西鶴」

藪医 ふらここ堂

定価 : 本体1,600円(税別)

天野三哲は「面倒臭ぇ」が口癖の江戸の小児医。
朝寝坊する、患者を選り好みする、面倒になると患者を置いて逃げ出しちまう出鱈目っぷりで、近所でも有名な藪医者だ。
ところが、ひょんなことから患者が押し寄せてくるようになり、三哲の娘・おゆん、押しかけ弟子の次郎助、凄腕産婆のお亀婆さんなど、周囲の面々を巻き込んで、ふらここ堂の先行きは、いったいいかなることに──。
当時の医者事情、教育現場、夫婦と家族の有り様から、恋愛指南まで盛り込んで、人情と笑いたっぷりに描く、お江戸“子育て”小説誕生!

>>講談社単行本「藪医 ふらここ堂」


著者紹介

1959年、大阪生まれ。甲南女子大学文学部卒業。コピーライターとして広告制作会社に勤務後、独立。2008年、第3回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞してデビュー。受賞作は『花競べ 向嶋なずな屋繁盛記』と改題され、講談社文庫に収録されている。
2013年、幕末から明治を生きた歌人・中島歌子の一生を描いた『恋歌』で第3回本屋が選ぶ時代小説大賞、2014年に同書で第150 回直木賞を受賞。
直木賞受賞第1作『阿蘭陀西鶴』は第31回織田作之助賞を受賞した。