講談社文庫

シスリー姉さんの月光相談室 あなたの悩みに答えます

───自分の社内あだ名がショックでなりません!

q. 昔からくせっ毛がひどく、梅雨の時期はまるでアフロヘアーのようになってしまいます。今まで特に気にしていなかったのですが、会社の女子たちに陰で“雷様”と呼ばれていることを知り、ショックだったので人生初の縮毛矯正をかけました。そしたら今度はまっすぐになりすぎて不自然になってしまいました。どうやら今は〝河童〟と呼ばれているようです。別に「格好いい!」なんて持て囃されたいわけではないのですが、どうやったら人間扱いされるでしょうか。 (30代 男性 ももじゃ)

a. ももじゃさん、陰で呼ばれている渾名、気になってしまいますよね。「雷様」と「河童」、どちらも想像上のものですが、雰囲気はよく伝わりますね。どなたが名付けたのかは分かりませんが、言葉のセンスを感じます。どちらもなんとなく愛情があるような気がします。もしも坊主にしたら、「一休さん」とか「お地蔵さん」なんて呼ばれるのでしょうか。
 少し、視点を変えてみましょう。自分のとても気の合う友達の髪形が変わっても、友達への意識が変わる、ということはないですよね。その人の内面に好意を抱いている場合、外見は気にならないものです。たぶんあなたのことを陰で噂している女子たちに、もっと親しみを持ってもらえれば、髪形に目が向かなくなるのではないでしょうか。思いきって、「ぼくのこと、河童って呼んでるらしいけど、ほんと?」などと話しかけて、仲良くなってみては如何でしょうか。

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シスリー姉さん
シスリー姉さん
東直子氏の小説『らいほうさんの場所』(講談社文庫)の主人公志津が、占い師として名乗る名前。作品中でシスリー姉さんこと志津は、「生まれ月別運勢占い」をweb上で毎週更新している。自分の心の内側からふいに浮かんでくる言葉で悩み事に答えるのが、シスリー姉さん流
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