Q. 2歳半になる娘が、妻の乱暴な言葉づかいを真似することに悩んでおります。 先日、娘がアンパンマンのDVDを見ているとき、私がテレビの前を横切ったら、「ジャマ!」と大声をあげました。思わず「ごめんごめん」と謝ってしまいました。 また、私が台所でメロンパンを食べているのを発見した時は、娘は私を指さして「アンタ、ナニヤッテンノ!」と叫び、猛然と走り寄ってメロンパンをもぎ取ろうとしました。 メロンパンは死守しましたが。 
 もちろん、妻には言動を改めるようにお願いしたのですが、「下品なアンタと暮らしているから、こういう言葉づかいになったんだよ!」と私を指さしながら言うばかりです。確かに、私の言葉づかいもお世辞にも上品とは言えません。「でもせめて子供だけは……」というのはムリな願いなのでしょうか。アドバイスを頂ければ幸いです。
(30代 男性 メロンパン)

A. メロンパンさんの憂心、共感いたします。昨今の若い女性の話し言葉は、年々乱暴になっているような気がしてなりません。可憐な女子高生が「うわ、やば、マジうめえ〜」などと口走っている場面を目撃すると、驚愕し、嘆きつつ、ちょっとおもしろいな、と思ってしまう自分もいます。下品な物言いには違いありませんが、元気で生き生きしている、とも取れますよね。
 男女雇用機会均等法が施行されて約40年。雇用における男女差がなくなってきているはずですから、言葉の性差も減少していくのは当然の成り行きなのかもしれません。旧来の女性らしさあふれ出る話し言葉を使っていては、仕事の現場で浮いてしまう可能性があります。奥様は、娘さんの将来を見据え、あえて乱暴な言葉を使っているのかもしれません。しかし社会の中では今でも、目上の人には敬語を使うなど、きちんと上品な言葉で話せる力も必要です。そこで、お父様の出番です。父親としての威厳と落ち着きを持って、「場所をどいてもらいたいと思ったら、ちょっとどいていただけませんか、と云いなさい」と一つひとつ、根気強く伝えていきましょう。奥様とも乱暴な言葉の応酬を避け、会話の間に一拍置いてから丁寧に応える習慣を身に付けられるとよいと思います。

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